共感能力や社会的知性を高めて人間関係を良くしてくれる簡単なこと
- 他人の気持ちが解ったらどんなにいいだろうか?
- なぜ相手を怒らせてしまったのか?
- なぜ商談がうまくいかないのか?
- 息子は何を考えているんだろうか?
これらが解る人はいわゆる「共感能力が高い」と言う人で、人間関係を円滑に進める能力が優れてることを意味しています。
人は人を観察するのが好きで、学習する
人はもともと他人を観察するのが好きで、相手がどんな考え方をしてるのか?何を思って行動してるのか?などを考えるのをよくしています。
カフェでは隣の人がどんな話をしてるか気になるし、授業中なら発表したらどう思われるか他人の事が気になります。
そうやって人は周囲を観察して学習します。赤ちゃんや子供なんかは顕著で、「親や教師などの大人を観察して吸収しています」
都市に人が集まるのは「地元より知らない人がたくさんいて、学べることがたくさんあるから」といった都市論があるくらいなので、人は新しい事や未知のものを探求するのが本能的に好きなんじゃないか?とも言われています。
「他人の考えや行動を観察したり、トレンドを見て多くの人がどんなことに注目してるのか?」
と言うことを知ることが出来るためと考えることが出来ます。
実際「自分はツイートしないけど他人のツイートを見るだけ」って人は多く存在します。
このようにあらゆる手段を使って人は周囲からいろんなことを学ぼうとするし、学ぶことが出来ます。人の考えは十人十色ですからね笑
しかし共感能力が低い人はうまく学ぶことが出来ず、多くの失敗をしてしまいます。
- 上手くいくはずだった商談だったが、相手を傷つける一言を言ってしまって台無しになった
- 「帰りが遅くなる」と連絡すればいいだけなのに、相手の事を考えれず喧嘩になった
- 良かれと思ってやったことは相手にとって迷惑だった
今回はそんな失敗を無くすための「共感能力を簡単に高める方法」を紹介します!
共感能力を簡単に高める方法!!
これはカナダのヨーク大学の心理学教授レイモンド・マー氏による研究と、2013年のニューヨークのニュースクール大学の研究によって明らかになりました。
その実験結果によると
「文学小説を読む」
ことで社会的知性や感情的知性のスコアが高くなるということでした。
この社会的知性と感情的知性ってのはなにか?と言うと、
まず「社会的知性」は人間関係を理解する能力の事で、社会で適切な行動を取るために必要な能力です。
そして感情的知性は「こころの知能指数(EQ)」とも呼ばれていて、自分の感情をコントロールする能力の事を言います。
ヨーク大学の実験では86人の被験者を対象にfMRIという脳の脳波を調べる機械を使っており、文学小説を読んで物語を理解する時「人間関係に関する脳の部分」が活発になっていることが解っています。
つまり「文学小説を読む」=「実生活における出会いの心理的シミュレーションの場」で、
友人や家族、彼女、上司などの考え方や不平不満などを読み取る能力を高めてくれるということでした。
動画で確認したい方はこちらが参考になります!
しかし男性が共感能力を高めすぎると「モテなくなる」ということがサウスカロライナ大学の研究で判明してます!
男性の方はちょっと注意した方が良いのかもしれませんね!
まとめ
小説にはもう1つ「大衆小説」と言うのがあります。
具体的に文学小説とどう違うかはあやふやですが、芸術性より娯楽を目的とした小説が一般的に「大衆小説」と言われていて、大衆小説ではこの効果は無いということが解っています。
大衆小説の例としてミステリーやSF小説などがあります。ライトノベルとかも。
反対に文学小説の例として芥川賞などを受賞する作品が一般的な文学小説で、夏目漱石、芥川龍之介、村上春樹などが書いてる小説は文学小説です。
その他「人間関係」についての記事はこちら↓
DC Kidd, E Castano. Reading literary fiction improves theory of mind- Science, 2013 -