記憶に残るノートの取り方 パソコン?手書き?どっちがいいの?
ここ数年のITの発達によりいろいろなことが進化してきました。
その中に「書く」という行為も進化していて、昔は手書きで手紙を書いていたのが、今ではキーボードを叩いて送信すればものの数秒で相手に伝えることが出来るようになりました。まさにIT革命です!
授業でも積極的にパソコンやタブレットがだんだんと使われ始め、人は文字を書くという行為をだんだんとしなくなっています。実際私が通っていた専門学校ではタブレットが支給されました。
確かに手書きでノートを取るよりタブレットやキーボードを使う方が後から見ても解りやすく、きれいで正確にそのままを残すことが出来ます。
要するに手書きよりも便利になったということです。
しかし手書きと比べるといくつかデメリットもあります。今回はそのデメリットを研究(1)を交えて紹介します!
動画で知りたい方はこちらの動画が参考になります!
キーボードより手書きの方が「記憶に残りやすい!?」
2014年のプリンストン大学の研究で327人の学生を対象に3つの実験を行いました。
1つ目の実験
生徒たちにTEDの動画を見てもらい30分後にテストをしました。片方はノートパソコン、もう片方は手書きで内容をまとめてもらっています。
その結果
- 事実に関する質問は同点
- コンセプトを問う質問に関してはパソコンを使ってノートを取った生徒の方が成績が悪かった
という結果でした!
なぜこのような違いがあるのか?と言うと、パソコンを使ってノートをした生徒はスピーチを丸写しするようにメモをしていたからです。
そのため重要な部分がどこか分からず、成績が悪かったということでした。
2つ目の実験
1つ目の実験を踏まえてパソコンでノートを取る生徒に「自分の言葉で要約してノートを取るように」という条件を出して同じような実験をしました。
しかし結果は1つ目の実験同様で、手書きでノートを取った生徒の方が成績が良いという結果でした。
3つ目の実験
以上2つの実験を踏まえて、パソコンでノートを取ることの利点である「完全なる記録」を活かすために、1週間後にテストを設けて手書きでメモを取る生徒と比較してみました。
なぜ1週間後かと言うと、生徒に1度は復習させるためです。スピーチをそのまま記録できるパソコン組の方が有利に復習が出来るんじゃないかということで、1週間後にテストをしています。
しかし結果は手書きの方が成績が良かったという結果に終わりました。
完全に記録してるため復習するときは授業をまんま復習できるはずなのに、手書きでメモを取る生徒に負けてしまいました。
なぜパソコンは手書きに勝てないのか?
手書きでノートを取る場合話してる言葉を全部書き写すことはかなり難しい事なので、パソコンを使ってる生徒より傾聴し思考し要約しています。
要するに一回一回自分の中で小さいまとめを作りながら大事なことだけをメモしているのです。
それに比べてパソコンを使った生徒はただ書き写すかのようにキーボードを叩くだけなので、いちいち頭で考えることをしていないため記憶に残らなかったということでした。
つまり
「パソコンでノートを取ってる生徒はただ何も考えずに耳に入った情報を画面に移し替えてるだけに過ぎなかった」
ということです。
まとめ
ということで授業を受けるときも受験勉強や記憶に残したいことがあるなら、「手書きでノートを取ろう!」ということでした。
どうしてもデジタル形式で残したいのであれば、「エバーノート」などに後で取り込めばいつでも気になったときに見ることが出来ます。
もしくはタッチペンを使ってデバイスに書き込めばいいんじゃないでしょうか?
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