冬至にゆず湯に入る習慣があるが、本当に効果はあるのか?
12月22日は「1年の中で最も日が短い日」ということで冬至の日とされています。
そして冬至の日には
「ゆずを浮かべたお風呂(ゆず湯)に入って温まる」
ということが習わしになっています。その他にもカボチャを食べて「無病息災を祈る」ということをするみたいです。
なぜお風呂にゆずを浮かべるかと言うと、ある一説には
「ゆずには保温効果がある」
と言われているからです。
要するに湯冷めして風邪を引かないためにゆず湯を作り身体を温めるみたいです。
しかし私は疑問に思いました。「ゆず湯は本当に効果あるのか?」と。
ということで、今回紹介する研究は「ゆずをお風呂に浮かべることでどんな効果があるのか?」に関する論文をいくつか紹介します!
果たして効果があるのでしょうか?それともゆず湯を作っても意味がないのでしょうか?
ゆず風呂は効果あるのか?
に関することを
- ゆず湯でストレス緩和?
- 柑橘類の香りはストレス緩和してくれる?
の2つに分けて紹介します!
ゆず湯でストレス緩和?
2007年の高知大学の研究(1)で、健康な女性10人を対象に
- そのままの足湯
- ゆずを浮かべた足湯
の両方に入ってもらって
- 血圧
- 脈拍数
- ストレス度の緩和
- 主観的評価
ついて評価し、ゆず湯は本当に効果はあるの?ということを調べました。
つまり「普通の足湯」と「ゆずの入った足湯」を比べて違いがあったのか?ということです。
果たしてゆずの効果はあったのでしょうか?
はっきり言います。
「効果はありません!」
厳密に言うとゆずの香りで
- リラックスできた
- 心が和む
のような主観的な評価は良かったものの、それ以外の評価はゆずの入っていない足湯とほとんど変わりませんでした。
つまり「ゆずの香りがあったらいいよね~」程度しか効果はなかったということでした。
柑橘類の香りはストレス緩和してくれる?
ということでじゃあ他のフルーツなら効果あるの?ということで「グレープフルーツの香り」に効果があるのか?を調べてくれた研究を紹介します!
2000年の山梨医大の研究(2)で、健康的な女性4人を対象に精神的にストレスを感じてる時にグレープフルーツの香りを嗅いだら心理的・生理的にどんな影響があるの?という内容でした。
「グレープフルーツじゃあゆず湯と関係ないじゃん!」と思うかもしれませんが、グレープフルーツの香り(柑橘類の香り)の正体は「リモネン」で、ゆずにもリモネンが入ってるので結果は同じだと思います。
その結果
「緩和してくれる可能性がある!」
という結果でした!
ストレスを緩和する効果があるならゆず湯も効果あるのかな?と思いましたが、いかんせん被験者が少なすぎるため、参考になりません。
それでも研究結果では「ある程度リラックス効果はあるし、ある程度不安を軽減してくれる可能性がある」ということでしたので、やってみても損はないかな?という感じです。
1つ目の研究同様の結果と一緒と考えてもいいんじゃないかな?
まとめ
この2つの研究以外にも「ゆず湯」は本当に効果があるのか?ってことを調べてくれてる研究があるんですが、
どれも2つの研究と似たり寄ったりの結果で、「主観的にはリラックスできた」とかしかありませんでした。
どの研究も規模も小さいため参考にならずで、なんとも煮え切らない感じでした笑。
そして「ゆず湯にすると身体が温まる」に関する研究はありませんでした。果皮に含まれる油分により保温効果があるとよく言われますが、わからずじまいです。
ただ、ゆず湯をするなら
「お湯の色は黄色にすると主観的に良いよ!」
という研究(3)もあったりするので、ゆず湯をやるなら「お湯の色は黄色」にしましょう!
私個人的には「ゆずをお湯に浮かべてゆず湯にしたところでいつものお風呂と変わらない!」と結論付けました。
ゆずの香りが好きな人はせっかくだしやってみるのはいかかでしょうか?別に冬至に限らずともね。
風邪や病気にならないために「免疫力」を上げたいのでしたらこちらを参考にしてください!