消費税増税に伴いタバコの料金が10円値上ったことで、どんな影響があるのだろうか?
喫煙者日本たばこ産業(JT)は消費税増税に向けてタバコの価格改定を8月6日に申請し、今日から115銘柄の価格が10円値上がりましたね。
嫌煙家の私としては税収が減ろうがタバコが無くなることに大いに賛成なので10円なんて安いなと思っています。別に税金はたばこからしか取ってるわけじゃなから別の部分から徴収してもいいだろうし、無駄に使っている部分を削れば万事解決するので、なんと言われようとタバコの値上げは更に加速してほしいと思っています。
禁煙志向がある人はこれを機に「タバコが値上がるから禁煙しよう!」や「安い銘柄に乗り換えよう!」と考える人もいるんじゃないかと思いますが、タバコに依存してる人はまぁ10円ばかりじゃ何も変わらないんだろうな~と個人的に思ってます。
ということで、今回のたばこ10円値上げがどのように喫煙者を変化させるのかを明らかにしてくれそうな研究(1)があったので紹介します!
研究内容
Betzner Aらによる研究で、喫煙者ミネソタ州ミネアポリス55414に住んでいる喫煙者(75,000人)を対象にした研究です。
そのうち条件を満たした36人を標本として2013年7月1日にミネソタ州でたばこの消費税が1.35~1.65ドルに引き上げられた1か月前と引き上げられた1、3カ月後の計3回インタビューし、参加者のたばこ値上げに関する行動を調べました。
インタビューの内容は
- 銘柄はどこか
- 1日にどんくらい吸うのか
- 一度にどのくらい購入するのか
- クーポンなどを使ってるか
- 禁煙しようとしたことがあるか?または予定があるか?
- 収入
- 生活の質や健康状態
- ストレスの有無
などタバコに関する細かい質問を30以上答えてもらい、増税後にどのような行動をとったのか?ってことを調べました。
研究結果
まず全部で106件のデータが集まりました。それらを分析した結果参加者36人全員が節約しようと行動していたことが解りました。
詳しく書くと
- クーポンの使用(78%)
- 値段を気にして購入(69%)
- 紙巻きたばこを自作(58%)
- 安価な銘柄に変更(56%)
- 喫煙量を半分減らした(47%)
- カートン買いをした(28%)
- 電子タバコを試した(28%)
- 買いだめ(11%)
とこんな感じで、何らかの対処を試みたよという結果になりました。ちなみに現在はというと、ほとんどの参加者は毎日喫煙していて1日平均13.5本吸っています。
つまり、一時的に禁煙志向や節約志向が働くものの、結局は値上がった価格に慣れてしまってまた喫煙し始めたということでした。
これらの行動の背景には、ブランドの忠誠心、質素さ、嗜癖、ストレス、順応があることが解っています。
- 銘柄を乗り換え安価なものに変更しても味や匂いの違いによりまた元の銘柄に戻った
- 安価なものに乗り換えようと努力したものの長く続かなかった
- 価格が上昇したことで一時期は動揺し、安価なものに変更するものの、順応してしまった
- 中毒症状によりストレスが増加して結局やめられなかった
といった感じですかね?
まとめると
多くの参加者はやめる・減らす・安価なものに乗り換えるなどの行動を増税直後はしたが、本数を減らしたことでストレスの増加、銘柄の変更により味や匂いの変化、価格上昇に順応したことでまた喫煙してしまった。
ということでした。
つまり、価格上昇による心理的な影響により一時的に喫煙量が減るが、我慢できなくてまた元に戻ってしまうよ!ということでした。
本気で禁煙したいならこれらの方法の別の方法を取る必要があります。主な方法としてはニコチン置換療法というのがあります。ぜひ参考にしてください!