【葉酸サプリ】の過剰摂取はある病気の早期発見が出来なくなる!

ほうれん草 葉酸

こんにちは、こんばんは、たかです。

 

妊娠中に食べる食事は、お母さんそしてお腹の中にいる胎児にもかなり大きい影響を与えます。食習慣が乱れて母親が肥満になってしまうと、胎児に悪い影響を与えることが解っているため注意が必要です。

 

勿論運動すれば改善するんですが、そもそもの話で太らないような食生活をすることが根本的な解決になるワケです。

 

その他にも妊娠0~18週間にストレスに晒されるほど、生まれてくる男の子の生殖器官に悪影響を及ぼしていることや、週350gだけお肉や加工肉を魚に変えることで、心血管疾患の発症リスクが抑えられるし、胎児にもいい影響を与える

という今回紹介する内容と同様に、食事の大切さについての研究もすでに発表されています。

 

そのくらい妊娠中の食生活は大切で胎児の今後の健康に大きく影響を与えます。

 

その1つとして葉酸という栄養素について紹介します。

 

NUTRITION 2019で発表された研究で、市販されている葉酸が含まれているサプリメントに記載されている摂取量だと過剰摂取しちゃうんじゃないの?ということを研究したものです。

 

研究内容

妊娠中もしくは妊娠する1カ月ほど前から女性は葉酸の摂取量を増やすことが推奨されています。

 

しかし多くの出生前サプリメントに記載されている1日の葉酸の摂取量は多すぎるのではないか?ということがNIHの研究で明らかになりました。

葉酸とは

妊娠前や妊娠中に摂取することで、生まれてくる胎児の先天性欠損症を発症するリスクを下げる効果があります。

1日の平均摂取量

日本では通常時(妊娠前や妊娠中でない時)の葉酸の摂取量は240μg/日(18歳以上)摂取することを厚生労働省が推奨しており、妊娠前や、妊娠中は+240μg/日以上摂取することを推奨しています。つまり最低でも480μg/日以上摂取することを推奨されています。

 

日本で売られている葉酸を含んだサプリは、平均して450μg以上サプリから摂取するよう推奨しています。これだけ見ればちょっと足りないかな?と思いますが、平成27年国民健康・栄養調査によると、日本人は葉酸を平均291.2㎍摂取していることが解っているため、足すと約750μgになってしまいオーバーしてしまいます。

 

オーバーしてしまいますが、健康的な食事を常にしている人なら過剰摂取による健康被害はありません

 

しかし、偏った食生活をしている人でビタミンB12が不足している場合ビタミンB12欠乏が原因で発症する巨赤芽球性貧血という病気の発症を隠してしまい、発見を遅らせる場合があります。

 

更に葉酸の過剰摂取ビタミンB12欠乏症が原因で引き起こす貧血や、認知症状を悪化させる危険性があるため、栄養バランスの崩れている人が葉酸を過剰摂取することは危険です。もし治療されない場合、永久的な神経障害が及ぶ可能性があります。

 

そのため8~29歳は900㎍30~69歳は1000㎍70歳以上は900㎍と1日の上限値が設けられています。

まとめ

健康的な食事を気を付けているのであれば、葉酸を過剰摂取しても問題ないが、不健康な食事で栄養バランスの崩れた人が葉酸を過剰摂取すると、後天性の神経障害を患う危険性がある

 

葉酸をたくさん含む食品

  • ほうれん草 分量60g. (2株目安) 126μg.
  • グリーンアスパラガス 分量60g. (3本目安) 114μg.
  • しゅんぎく 分量60g. (3本目安) 114μg.
  • 納豆 分量50g. (中1パック目安) 60μg.
  • いちご 分量75g. (中5粒目安) 60μg.
  • 鶏レバー 分量50g(※1)650μg.   葉酸が多く含まれる食材と必要摂取量より

(※1)レバーは葉酸を多く含みますが、ビタミンAの含有量も多い食材です。妊娠中の過剰摂取は避けましょう。