かゆい!と言って皮膚を刺激すると、アレルギー反応が高まるよ!という研究

かゆい アレルギー

今回の研究(1)は、「え!それって関係あったの?」と思うような内容です!

 

なんと!

皮膚を引っ掻くことで肥満細胞(アレルギーなどの炎症や免疫反応などの生体防御機構に重要な役割)の数が増加し、一連の免疫反応が引き起こされるよ!

ということが判明したのです!

 

簡単に説明すると、「かゆいなー!」と思い皮膚を引っ掻くと、アレルギーの引き金である「肥満細胞(マスト細胞)」が反応し、腸の中の肥満細胞が増加します。肥満細胞は肥満と関係ありません・・・笑。

 

肥満細胞が増加すると、アレルギー反応が起こりやすくなるという事態になるため食物アレルギーが悪化します!

 

アレルギーの主な症状は

  • けいれん
  • 湿疹

そしてアナフィラキシー反応を起こし最悪死に至ります。

 

これらを証明するために研究者らはある研究を行いました。

皮膚を掻くとアレルギー反応が悪化する!?

研究はマウスを用いて行われ、マウスの皮膚にテープを貼りつけたり取り除いたりすることで、皮膚の一部の細胞が血流に入るIL-33という細胞シグナル伝達タンパク質を産生するかどうか?を調べました。

 

IL-33が産出され、腸内層の細胞から分泌されるタンパク質(IL-25)と協調して作用すると、2型先天性リンパ球細胞(ILC2)が活性化します。

 

活性化したILC2はIL-13とIL-4を作り、これらが肥満細胞の増殖に関与しています。

 

要するに、IL-13IL-4が産生されたら、皮膚を引っ掻くことでアレルギー反応が強まっている証拠になるよ!ということです!

 

その結果

血流に入るIL-33という細胞シグナル伝達タンパク質を産生し、IL-33が腸に達したことでIL-25と協調して作用し、ILC2が活性化しました。

活性化したILC2はIL-13とIL-4を作りだしていました!

 

要するに、

皮膚を掻くことで肥満細胞が増殖し、アレルギー反応を高めた!

ということです!

 

この実験では対照実験を採用しており、皮膚に刺激が無かったグループより、食物アレルゲンに対してより激しい反応を示していたことが解っています。

 

更に研究者らはアトピー性皮膚炎を持つ子供と、そうでない子供肥満細胞の数を比べたところ、やはり

アトピー性皮膚炎を持つ子供の方が肥満細胞が多い

ことが解りました!

まとめ

動物実験と後ろ向きコホートだったためそこまで信ぴょう性は高くないと感じます。

しかし、皮膚を掻いていいわけではありません!

 

特に冬などの皮膚が乾燥してかゆくなる季節などは、しっかりと保湿をしてかゆみが出たら爪で引っ掻かず、しっかりとかゆみ止めなどを使って皮膚に刺激を与えないようにしましょう!

 

科学的正しい皮膚ケアについてはこちら!

アレルギーに関する記事はこちら!

 

また、かゆみを抑える方法として「交代浴」という方法があります!

詳しくはこちらの動画が参考になりますのでぜひチェックしてください!