アナフィラキシーのリスクが3倍!医者すら勘違いをしている療法とは?
食物アレルギーの治療法として一般的なのは「経口免疫療法」だと思います。
私は小さいころは卵が食べれなかったらしく、母が経口免疫療法を用いて克服させようとしてくれていました。
しかし今回紹介する研究(1)はなんと経口免疫療法は全く効き目がないどころか、アレルギー反応を増加させているんじゃないか?というものでした。
じゃあ「私が卵を食べれるようになったのはなぜ?」という話になりますが、鶏卵や小麦や乳製品などは成長とともに食べられるようになるみたいなので、きっとこちらが原因だったのではないかと今になって思います。
経口免疫療法でアナフィラキシーショックが3倍!
The Lancetで発表されたピーナッツアレルギーについての研究12件をメタ分析し、
- 経口免疫療法によってアレルギー反応が増加するのか
- ちゃんとした効き目があるのか
その結果、経口免疫療法治療はアナフィラキシーや他のアレルギー反応を大幅に増加させていることが解りました。
つまり経口免疫療法は全く意味がないどころか、余計に悪化させているという分析結果になりました。まぁびっくりです!
具体的に書くと、
- アナフィラキシーのリスクはプラセボは7.1%、経口免疫療法は22.2%で約3倍リスクの増加
- 経口免疫療法によりエピネフリン(アドレナリン)の使用数が増加
- 嘔吐、腹痛、口のかゆみ、じんましん、うっ血、鼻炎、ぜんそくなどの増加
その他に、経口免疫療法を受けている人々は、受けていない人々と比べて生活の質が良くないことが解っています。
まとめ
また医学的によく用いられる療法に暴露療法というのがあります。主に恐怖症を治すために用いるのですが、実は意味がないんじゃないか?という研究があります!
世間で多く知られていることが必ずしもいい方向へ導いてくれるわけではありません。そこら辺の見極めが重要になります。
みんながAが正解と言っているから安易についていかず、「なぜAが正解なのか?」「Bは何がいけないのか?」と自分の頭で考え決断することが、この先の社会を生きていくカギになります。