1回の運動で記憶力や脳は活性化するのか?という研究

運動 脳の活発化

こんにちは、こんばんは、たかです。

 

今回は運動についての記事です。

 

人間にとって運動は身体の健康づくりに欠かせないもので、死亡リスクが高くなる糖尿病の予防や、軽い運動でも脳が活性化されることが明らかになっています。

 

また運動している人としていない人を比べると医療費を約30%も削減できるという事も解っているため欠かせないものになっています。

 

今回紹介する研究(1)は、メリーランド大学の研究で1回の運動で記憶に関連する脳回路の活性化が増加するかもよ!?という研究です。

 

海馬などを含めて脳は年齢とともに縮小していきます。縮小していき最初に見られる症状としてアルツハイマー病などがありますが、実は運動は脳の縮小を抑えることが出来ます。

 

今までの研究で、定期的な運動は海馬の体積を増加させる可能性があることが証明されており、今回の研究では中強度・高強度運動がこの重要な脳領域に影響を及ぼす能力があるのか?という新しい研究内容になります。

 

研究内容

参加者は55~85歳の健康的な人に参加してもらい、有名な名前とそうでない名前を識別したり、当てたりする課題を与え、その時の脳の活動をfMRIを使用して測定しました。

 

有名な名前を使った理由
有名な名前を覚えているという行動は、意味記憶に関連するニューラルネットワークを活性化させるからです。そして年齢とともに記憶喪失として悪化することが知られています。

 

テストしたタイミングは、エクササイズバイクで中程度の強度のエクササイズをしたセッションの30分後と、休憩を十分に挟んだその翌日にテストしました。

研究結果

運動時と安静時を比較して、正確に名前を思い出しながらの参加者の脳活性化は、4つの脳皮質領域(中部前頭回、下側頭回、中側頭回、および紡錘状回を含む)において運動時の方が有意に大きく活性化しており、海馬の活性化の増加は脳の両側にも見られていました。

 

つまり、1回の運動でもその直後には脳は活性化しており、記憶力が上がっているという事です。

研究者ら曰く

「筋肉が繰り返し使用に適応するのと同じように、1回の運動で認知ニューラルネットワークを柔軟に適応させ、ネットワークの整合性と機能を向上させ、より効率的にメモリにアクセスできるようにします。」とのことでした。

まとめ

別の研究では運動は1週間以内に断続的に行うことで、海馬の機能が低下するのを防ぐよ!という事が解っています。

 

まぁ今回の参加者は55~85歳と割と高齢な方を対象に行った研究でそれ以外の年齢の人に同じ効果が得られるかどうかについてはさらなる研究が必要です。

 

なので今回の対象年齢以外の人らは「なるほどね~」くらいに思っておけばいいかなって感じですね。

 

今回の実験も含め、断続的に運動することで脳が活性化し、脳の老化を防止学習能力の向上することが解っているため、出来るだけ運動しましょう!という事でした。