仕事から恋愛まで【頼み事上手】になる5つのヒント

頼み事

頼み事上手になるヒント5つ

頼み事上手になるヒント1「不特定多数より、顔の見える個人」

あなたはどちらに募金をしますか?

  • 1日に○○人が飢餓で亡くなっています!明日を夢に見ています!募金をお願いします!

と不特定多数が困っているから助けて!と呼びかけている募金機構

  • ○○ちゃん10歳、毎日10㎞先まできれいではない水を汲みに行っています。学校にも通えず病弱の母の看病をしています。募金をお願いします!

1人を写真付きで呼びかけた募金機構

 

実は多くの人は1人を写真付きで呼びかけた方に募金する!という結果になります!

 

また、同じような結果が2007年の実験でも証明されています!

被験者に謝礼を払いその一部を寄付できることを話します。そこでアプローチの仕方を2つ用意しました。

  1. 不特定多数が飢餓で苦しんでいる
  2. 7歳の少女○○ちゃんが飢餓で苦しんでる

結果2つ目のアプローチをされた被験者の方が2倍も多く寄付しました!

 

要するに

  • 2年D組のみんなが困ってる
  • ○○幼稚園の子どもたちが呼んでるよ
  • ○○部の社員が困っている

と複数や不特定多数を思わせる言葉や文章ではなく、

  • 2年D組の○○君が困っている
  • ○○幼稚園の○○ちゃんが呼んでるよ
  • ○○部所属の○○さんが困ってる

個人を思わせる言葉や文章にすることで頼み事を簡単に聞いてもらえるようになります!

 

ですので、

  • 助けてほしい時
  • 頼み事を聞いてほしい時

と言ったときはたった一人をターゲットに頼み事をしましょう!

頼み事上手になるヒント2「相手に前向きな言葉を言わせる」

エスと言わせるような質問をして肯定させた後、頼み事をするという方法です!

  • ごきげんいかが?
  • 今日はいい天気ですね!

といった何気ない質問を頼み事の前にすることで「いつもより頼み事を聞いてもらえる!」ことが確認されています!

 

この効果を証明したのは1960年代サザン・メソジスト大学心理学者ダニエル・ハワード氏の実験です。

 

実験内容は「寄付を募るため、ビスケットを売りに訪問したい」という電話をして受諾するかというものです。頼み方に2パターンあり

  1. 「ごきげんいかがですか?」と前置きをする
  2. いきなり訪問したいことを伝える

ほとんどの人は「ごきげんいかが?」と聞かれ前向きな言葉で返してくれた。

結果、1のパターンで電話を受けた人は32%、2のパターンで電話を受けた人は18%寄付を引き受けてくれました!

 

要するに2倍も頼み事を聞いてもらえる方法なのです!

 

頼み事とは関係のない事でも相手が肯定するような質問を先にすることでその後の要件に応じやすくなります!

 

誰でも誰にでも簡単に実践できますのでぜひやってみましょう!

頼み事上手になるヒント3「タダほど高いものはない!」

人は食事中に知った人や物や情報を好きになる」ということが心理学者グレゴリー・ラズラン氏によって明らかになっています!

 

また、おいしい食事は人を幸せにし、いつもより衝動的にさせます。要するに簡単に頼み事を聞いてくれるようになるのです!

 

また最近の研究では

カフェイン入りの飲み物を飲むと相手の意見に動かされやすくなる

ということがわかっています!

 

ということで相手に頼み事をするときは「おいしいお店がある」とランチに誘い、コーヒーを「おごりだから」と頼んであげましょう!

 

・・・タダと書きましたが、頼み事を聞いてもらうためです。コーヒー代くらいは出してあげましょう

頼み事上手になるヒント4「人は自分と似た人を好きになる」

人は自分と共通点がある人からの説得に応じやすい

ということが、サム・ヒューストン州立大学ランディ・ガーナー氏により明らかになりました!

 

とにかく相手に「自分と似ているな」と感じさせることが出来れば、説得力が高まるため、頼み事を聞いてもらいやすくなります。

  • 同じ靴を履いている
  • 口癖が同じ
  • 食の好みが同じ
  • 苗字が同じ

なんでも良いです。

 

ガーナー氏の研究ではファストネームが同じか違うかで、調査用紙の催促に応じるのか?という実験で、

  • 名前が違うと30%
  • 名前が同じだと56%

という結果になりました!

 

結果を見てわかる通り、あなたが思っている以上に効果は大きいです。

 

相手のことを観察し、「似ているな」と思わせることが出来れば、あなたの頼み事をすんなり受け入れてくれるでしょう!

頼み事上手になるヒント5「ユーモア」

人を動かしたい場合、場の雰囲気は明るくする方がいい!ことが1981年カレン・オークィン氏らの実験で判明しました!

 

内容は「参加者には実際に美術品を買うつもりで値引き交渉をしてもらう」というもので、

 

ある程度進んだところで売り手は2つのパターンで応対します。

  1. 6,000$でいかがでしょうか?
  2. 6,000$以上は値下げできません。しかしおまけに私が1年育てた観葉植物を付けます!

1は一般的な方法で、2はちょっとしたユーモアのある回答です。

 

この結果、2のパターンの場合

買い手は男女関係なく全員がその金額で妥協

しました!

 

この効果は最終金額が買い手の思惑のずっと高い金額でも発揮されました!

 

要するにちょっとしたユーモアは買い手の気分を良くして太っ腹にしたのです!

 

ということで、交渉するときは「亀」でも「花束」でも、その場の雰囲気が明るくなるようなユーモアを用意しておきましょう!「もれなく私が付いてきます!」も結構面白いと思います笑。

まとめ

「頼み事を聞いてもらう」と聞くと少し難しそうなイメージがありますが、今回紹介した5つはどれも簡単に行うことが出来ると思います。

 

ぜひ実践してみましょう

 

また、こちらの動画で紹介されている通り「対面」で頼むことでより聞いてもらいやすくなりますので、参考にどうぞ!

 

他にも男性に頼むときは

  • ○○をやって!

と頼むより

  • ○○出来るかしら?

能力があるかどうかを尋ねるように頼み事をするのも効果ありますので使ってみましょう!

 

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その他「頼み事を簡単に聞いてもらうテクニック」はこちら↓


参考文献

Deborah A.Small, George Loewenstein, Paul Slovic, Sympathy and callousness: The impact of deliberative thought on donations to identifiable and statistical victims

Daniel J. Howard, The Influence of Verbal Responses to Common Greetings on Compliance Behavior: The Foot‐In‐The‐Mouth Effect

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GV Bodenhausen - Affect, cognition and stereotyping, 1993 Emotions, arousal, and stereotypic judgments: A heuristic model of affect and stereotyping

PY Martin, J Laing, R Martin… - Journal of Applied Social …, 2005 Caffeine, cognition, and persuasion: Evidence for caffeine increasing the systematic processing of persuasive messages

R Garner - Journal of Consumer Psychology, 2005 - Wiley Online LibraryPost‐It Note Persuasion: A Sticky Influence

K O'quin, J Aronoff - Social Psychology Quarterly, 1981 Humor as a technique of social influence